Japan Film Festival Los Angeles 2021

Prayer: Figments of Nagasaki 祈りー幻に長崎を想う刻(とき)ー

Expired October 11, 2021 7:00 AM
Already unlocked? for access
Protected ContentThis content can only be viewed in authorized regions: United States of America.

Nagasaki, 1957. Twelve years after the second atomic bomb dropped on Nagasaki and destroyed the Urakami Cathedral. Two devout Catholic women bearing heavy physical and emotional scars from the war secretly gather fragments of the Blessed Virgin Mary statue at the ruins of the church before they are relocated by city developers. Their struggles lead to a miracle on Christmas Eve.




祈りー幻に長崎を想う刻(とき)ー

人類史上、たった二度だけ使用された原子力爆弾は、広島、長崎に投下された。これは、2021年現在、最後の原爆投下地となった長崎で、復興期を生き抜いた人々と被爆マリア像の数奇な運命をめぐる知られざる戦後史である。1945年8月9日11時2分、広島に次ぐ二発目の原子力爆弾が長崎市に投下され、人口24万人のうち約7万4千人が一瞬にして命を奪われた。東洋一の大聖堂とうたわれた浦上天主堂も被爆し、外壁の一部を残して崩壊。それから12年の時が過ぎて─

1957 年、冬の長崎。戦争の爪痕が生々しく残る浦上天主堂跡には、いまでは誰も近寄るものもない瓦礫のなかにひっそりと埋もれるように、聖母マリア像=通称「被爆マリア像」の首と腕が転がっている。

浦上天主堂の保存を巡って議会が紛糾しているなか、被爆のケロイドを持つカトリック信徒の看護婦であり娼婦というふたつの顔を持つ鹿。そして、闇市で詩集を売りながら、自分を犯した男への復讐を誓う忍。二人は戦争の記憶と傷跡を残すため、被爆した浦上天主堂から被爆マリア像の残骸をひそかに盗み集めている。そして雪の降るクリスマスの日。マリアの首を仲間とともに盗もうとするがそこには思いかけない結末が待っていた。


キャストには、隠れキリシタンの末裔で、戦争で深い傷を負った人々を癒す、看護婦であり娼婦というふたつの顔を持つ鹿を、高島礼子。爆心地で自分を犯した男への復讐を誓いながら、闇市で詩集を売る忍には、黒谷友香。信仰心を抱きながら、対照的な生き方を歩むふたりのヒロインをそれぞれが演じる。忍の夫で、原爆症への差別に怯えながら隠遁生活をつづけ、自らも戦争で犯した罪の意識に苛まれる桃園には、田辺誠一。そのほか、寺田農、柄本明、村田雄浩、藤本隆宏、温水洋一、金児憲史、馬渕英里何、宮崎香蓮という、ベテラン勢から個性豊かな顔ぶれが揃い、重層的な人間ドラマを織り上げている。さらに、美輪明宏が「被爆マリア像」の声を演じ、神秘的な趣をもたらしている。

主題歌には、長崎市出身のさだまさしが「祈り」(アルバム「新自分風土記〜望郷編〜」より)を提供。奇しくも、曲中のコーラスパートは、再建された浦上天主堂で長崎市民コーラスの方々の協力を得て収録されている。


  • Year
    2021
  • Runtime
    110 minutes
  • Language
    Japanese w/ English subtitle
  • Country
    Japan
  • Premiere
    USA premiere
  • Rating
    Drama
  • Director
    Katsuya Matsumura
  • Screenwriter
    Yoshinori Watanabe
  • Producer
    Kazuo Kame, Keiko Jyonouchi
  • Executive Producer
    Masao Ieki
  • Filmmaker
    K move / Sakura project
  • Cast
    Reiko Takashima, Tomoka Kurotani, Norihito Kaneko, Takehiro Murata, Akira Emoto, Akihiro Miwa
  • Cinematographer
    Kenji Takama
  • Editor
    Akimasa Kawashima
  • Sound Design
    Kensaku Tanigawa
  • Music
    Masashi Sada