An engineer meets a robot abused by her owner.

The engineer tries to erase the robot's memory so that she can forget al the painful

things.

But she begs the engineer not to treat the violence inflicted upon her as though it had

never happened.

彼女は名もないロボットだ。 いつも持ち主から暴力を受けては、修理屋である私のもとに送られてくる。 

結果は同じだと分かっていながら、私は彼女の記憶を消して、持ち主の元に送り返す。ロボットには何の権利もないのだから、仕方がないでしょう? 辛い記憶なんて、ロボットだって忘れた方が楽なはずだ。

でもある夜、彼女は、記憶を消さないでほしいと言った。自分が受けた暴力を、なかったことにしないでほしいと。